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[Ulala]【仏同時テロ、IS犯行と断定】~非常事態宣言、アルジェリア戦争以来~

Japan In-depth / 2015年11月14日 21時56分

[Ulala]【仏同時テロ、IS犯行と断定】~非常事態宣言、アルジェリア戦争以来~

それは、一番リラックスしている金曜日の夜に起こった。確かにその日は13日の金曜日で冗談に不吉を語る者もいたが、実際は気にする者は誰もおらず、ある者は劇場でロックコンサートを楽しみ、ある者はレストランでゆったりとした時間を過ごし、ある者はサッカー場、もしくはテレビでフランスとドイツ国家代表親善サッカー試合を観戦していたのだ。

パリ郊外にあるサッカー場にはオランド大統領もいたが、そのサッカー場では試合中にテレビを見ていてもハッキリと分かる爆発音が鳴り響いた。1回、2回・・・この爆発音後、オランド大統領はすぐに緊急事態を知らされ、一緒に居たシュタインマイヤー独外相と共に席を外した。

しかし観客達は何も知らずそのまま観戦を続け、サッカー選手にも最後まで何が起こったのか知らされることは無かったのだ。そしてサッカーの試合が終わってようやく、サッカー場にいた観客もテレビの視聴者も真実を知ることとなる。

少なくとも8人の実行犯による自爆、銃撃による無差別テロ。攻撃された場所は7か所に上る。今記事を書いている時点で127人が死亡。180人が重軽傷を負ったと言われている。中でも重傷者の人数も多く、死亡者がこれからも増える可能性もあるだろう。

このテロで最大の人数の死傷者を出すことになったバタクラン劇場は、今年1月、パリで起きた連続テロ事件で12人が死亡した、週刊新聞社「シャルリー・エブド」から北に約500mに位置した11区にあり、現在でも行われている最高レベルの警備体勢が取られていた中で起こった。

バタクラン劇場では武装テロ犯たちが銃を乱射し、100人あまりが死亡した。その場にいた被害者によると犯人が「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫びながら観客に向けて発砲し、銃撃は10分以上続いたそうだ。

AFP通信によるとバタクラン劇場に居合わせたラジオ司会者のピエール・ジャナザック氏は、次のように話している。「犯行グループがはっきりと『(我々の犯行は)オランドのせいだ。お前達の大統領のせいだ。シリアに介入すべきではなかった』と言ったのを聞いた。彼らはイラクについても触れていた」

オランド大統領は「周到に準備された戦争行為であり、テロ組織のIS(イスラム国)によって実行されたものだ」と記者会見で断言し、ロイターでは、犯行声明が出たことが伝えられている。

また、他にもカンボジアレストランとするいくつかのレストランで男たちが銃を乱射。複数の死亡者を出した。一部の日本人の間では、日本レストランが襲撃されたと情報が流れたが、現時点でそういった事実はないようだ。

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