ひとりっ子政策廃止が英国を潤す? その2~中国の何が「脅威」なのか~
Japan In-depth / 2015年12月8日 18時0分
また広大な国土は、資源をはじめさまざまな可能性を内包している。最近の中国に対するキャメロン英政権のすり寄り的な言動も、この新たな国益の概念によって説明できる。日本企業にとってビジネスチャンスとなった、中国人観光客による「爆買い」も、同様である。ここに見られる「力」は、相互関係の中で構築され、軍事力のように一方的に積み上げることはできない。
中国脅威論は、近年の国際関係論で最も多く取り上げられてきた議論のひとつである。だた中国がどのような「脅威」であるのかという議論になると、実際には決め手を欠いた。だがこの正体不明な「脅威」の輪郭も、力の様態の変化を辿ることで少し浮き彫りになるのではないか。
つまりたとえば、英国の大学に勤務する人々にとってみれば、「中国の脅威」とは、 自分たちの生活を大きく左右するのは、実は中国の政策であるという、思いもよらない事実そのものだろう。
(この記事は【中国一人っ子政策の廃止が英国を潤す その1】~大挙して押し寄せる中国人留学生~ の続きです)
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