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[林信吾]【サッカー人気の暗い側面】~ヨーロッパの移民・難民事情 その12~

Japan In-depth / 2015年12月10日 19時0分

そしてもうひとつが、彼らフーリガンの間では、ゲームの勝ち負けを語るに際しても、「黒人選手が挙げたゴールは得点に数えない、という暗黙の了解があった」という話である。

もちろんこちらも、少しずつ変わってきている。サッカー界をあげて、人種差別撲滅に取り組んできたからで、具体的には、フィールドでの差別発言に対しては重いペナルティーを科す、といったことだ。象徴的なのが、世界最初のサッカー選手の労働組合であるPFA(プロフェッショナル・フットボーラズ・アソシエーション)のシンボルマークであろう。

結成当初のそれは、サッカーボールの上に勝利の月桂冠を描いたものであった。それが第一次世界大戦後、世界平和を祈念する意味で、ボールの前でふたつの手が握手をしている図柄となった。そして1971年からは、白い手と黒い手が握手をしているデザインに改められているのである。これがサッカー文化の、真にあるべき姿ではないだろうか。

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