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[安岡美佳][宮崎愛子]【揺れるデンマーク:EUの関係】~EUに関する国民投票が示すもの その1~

Japan In-depth / 2015年12月14日 18時0分

今回の結果を受けて、各紙は次のように報道している。

日刊一般紙「ポリティケン」は、12月4日に他のEU国間で成立したPNRデータ(航空乗客情報)の共有協定の成立に言及し、「国民投票の否決によりデンマークは参加しなかったが、テロや国際犯罪対策に不可欠であるため一刻も早く参加すべきである」と報じた。

日刊一般紙ユランドポステンは、「反対の結果は尊重すべきであるが、反対政党、特にデンマーク国民党のあり方は尊重されるべきではない。反対政党が主張した結果の責任を、ラスムセン首相が欧州刑事警察機構との協定に奔走という形で取らされている。デンマーク国民党はフリーライダーを続けるべきではない」と批判している。

ユースクヴェストクステンは、ラスムセン首相の「国民は欧州刑事警察機構に対してではなく、EUに対する反対票を入れたのだと思う」というTV2へのコメントとともに、「反対の結果は既に国会を他の協定を結ぶことに奔走させている」と報じた。

次回は、安岡と過去3ヶ月本テーマについて現地インタビューを通して深堀りをしてきた共著者の宮崎が、国民投票から見えてきた民主主義についての疑問をレポートする。

(【揺れるデンマーク:民主主義とは何か?】~EUに関する国民投票が示すもの その2~ に続く。全2回)

【宮崎愛子】慶應義塾大学法学部政治学科4年。コペンハーゲン大学の政治学科に2015年8月から半年間留学中。高校時にも1年間AFSでデンマークに留学。専門は西洋外交史。北欧研究所インターン

※トップ画像:メトロの階段に貼られた国民投票賛成/反対のポスター ©宮崎愛子

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