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[古森義久]【中国の反日政策、更に激化】~特集「2016年を占う!」日中関係~

Japan In-depth / 2015年12月24日 18時0分

しかも中国当局はアメリカ国内では中国系政治組織の「世界抗日戦争史実維護連合会」を使って、慰安婦や南京事件で現在の日本を叩こうとしている。アメリカ各地に慰安婦の碑や像を建て、州議会、市議会で日本非難の決議を採択させようとする。韓国系と連携してだが、真の主役は中国系なのだ。過去の日本を現在の日本に重ね合わせ、邪悪なイメージをアメリカ一般国民に向けて拡散しようというわけだ。その狙いは日米同盟の突き崩しである。

アメリカ側の識者たちは中国のこの種の日米同盟浸食工作を「サラミ作戦」と呼ぶ。サラミを薄く切るように、少しずつ日米両国間の信頼や信用を削っていく作戦だというわけだ。中国が東アジアの覇権を目指すうえで、日本のいまのあり方も、日米同盟の存在も邪魔なのである。そのために中国が日本を国際社会の悪者であるかのように描く戦略をイギリスの雑誌『エコノミスト』は「中国による日本の悪魔化」と表現した。

中国のこうした日本に対する敵視や威嚇の姿勢は2015年に本音としてあらわとなった。ちょうどこの時期、米中関係が悪化した。だから2016年は中国はますます日本の存在をアジアでのアメリカの最大の支えともみて、自国の長期的な拡張の障害として、骨抜きにしようとする工作を推進するだろう。その意味では2016年は中国の反日政策の「真実の時」を迎える年だろうと思う次第である。

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