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[古森義久]【問われる日本の国際テロ対策】~英・有力野党議員がシリア空爆支持~

Japan In-depth / 2015年12月28日 6時0分

ベン議員は労働党でもベテランの政治家で、労働組合出身、日ごろは内政でも外交でも穏健リベラル派の人物として知られてきた。父親のトニー・ベン氏も労働党左派の著名な政治家だった。


そんなベン議員が今回の演説ではISのシリアやイラク領内での民間人大量殺戮やロシア旅客機の撃墜、そしてパリでの無差別殺戮の事例をあげて、イスラム・テロリストの殲滅を主張したのだ。労働党の党首の意見を結果として否定する大胆な発言だった。ベン議員はさらに語った。


「テロリストたちは私たちを侮蔑しているのです。私たちの価値観、民主主義、そして異なる信仰への寛容さや礼節を侮蔑するのです。彼らはいま私たちが決定を下そうとしている民主主義の制度さえも侮蔑します。こうしたファシストたちに対して私たちがいま明確に述べられることは、彼らは打破されねばならない、という一点なのです」


ベン議員の自党にも反旗を翻すこんな言葉は議会内はもちろん一般にも強い衝撃と同意の波を引き起こしたと、イギリスの各大手メディアは報道した。それどころかアメリカの大手紙ウォールストリート・ジャーナルも「リベラル派のテロに対する真実の言葉」として大きく報じたのだった。その記事はアメリカのリベラル派のオバマ大統領やヒラリー前国務長官らがISに対して「過激派」とか「テロ組織」とは呼んでも、「イスラム」という表現を避け続ける政治的な弱腰への批判も明記されていた。


イギリスのリベラル派のこうした発言は日本の自称他称リベラル派にも知ってもらいたいところである。


(写真引用:By Flickr user Steve Punter (Mr Benn again on Flickr) [CC BY-SA 2.0], via Wikimedia Commons)

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