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[相川梨絵]【気候変動に翻弄、水不足続く】~特集「2016年を占う!」太平洋諸島嶼国(バヌアツ)~

Japan In-depth / 2015年12月30日 6時0分

政府は、この地下水をくみ上げるポンプをはじめ、配管による上水道施設を、離島などにも設置して行きたい考えのようですが課題は山積で、上水道設置の費用、設置をしたとしてもポンプで汲み上げるための電気代、またはディーゼルポンプに必要な軽油代、メンテナンス費用などお金も沢山かかるほか、村と村とでの水権争いも頻繁で、プロジェクトは簡単には進みません。

また簡易上水道がすでに整っている村でもメンテナンスが行われていないため、漏水が非常に多く、各家庭まで供給されるのは汲み上げた水の30~40パーセント以下というのが現状です。

バヌアツではユネルコという会社が政府から電気(Efate, Tana, Malakula)・水道事業(現在のところポートビラのみ)を委託されています。年間水需要量が5百万m3の首都ポートヴィラの上水道ではバヌアツ政府にお金が無いため、ユネルコ自身が設備投資、メンテナンス費用を月々の水道代から賄って運営しています。政府が、ユネルコにポートビヴィラ以外にも上水道の設置をするよう依頼しているようですが、公共料金を決める公的機関から、水道代の大幅な賃下げを要求され、折り合いがつかず、話が進んでいないのだそうです。

ともあれ、バヌアツの人たちはこれまでも厳しい自然と共存してきました。

その中で彼らの生きる術を見つけ、たくましく、明るく暮らしてきました。

今回も自然とともに生きる彼らなりの方法をみつけてほしいです。

 

※トップ画像:バヌアツの人々 ©相川梨絵

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