1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

[林信吾]【縄文回帰元年であれかし その2】 ~特集「2016年を占う」日本史から学ぶ~

Japan In-depth / 2015年12月30日 23時0分

これはなにも、炊きたてのおいしいご飯を豚に食わせろ、という話ではない。

牧畜の長い伝統を持つヨーロッパでは、穀物を人間と家畜が分け合って食べるのは、当たり前のことだと考えられている。食生活がこれだけ洋風化している今、ヨーロッパの農業や牧畜に学んでいけない理由が、私には思い当たらない。

少々余談にわたるが、西部劇で、どうしてあれほど銃撃戦が頻発するのか、考えてみたことがおありだろうか。同じ開拓者でも、耕地に定住する農民と、牛を放牧する牧畜民の利害が対立していたという歴史的背景がある。これはいささか極端な例かも知れないが、農耕を基礎としてはじまった文明は、どうしても土地や水利をめぐる争いを誘発しやすい。

だからこそ、自然の恵みを最大限に生かして、持続可能な社会を築いてきた縄文時代の人たちの知恵から、我々21世紀の人間は、もっと多くを学ぶべきではないのだろうか。

新たな1年から、そのような発想の転換が始まることを願ってやまない。

(この記事は 【縄文回帰元年であれかし その1】 ~特集「2016年を占う」日本史から学ぶ~ の続きです。全2回)

※トップ画像:出典、新潟県立歴史博物館HP/縄文文化を探る

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください