[細川珠生]【2015年、最大のニュースは平和安全法制成立】~Japan In-depth安倍宏行編集長と振り返る~
Japan In-depth / 2016年1月3日 11時0分
Japan In-depth安倍編集長を迎え、2015年を振り返った。
最も重大なニュースとして、細川氏はまず安保法制を挙げた。「集団的自衛権行使ができるようになるための法整備が整った。これは政治の世界で言えば本当に大きな第一歩。」と述べ、安倍編集長も同意した。国会では約4カ月と長い期間にわたって議論がなされ、終盤の参議院での委員会では、暴徒化した国会議員の様子が久々にテレビに映った。
安倍編集長は「(法案が)通ったことは通ったが、本質的に安全保障という点で議論が深まったのかという批判もあった。」と指摘し、野党が戦争法案などとレッテルを貼り、本質とは違う部分で議論が独り歩きしたことを批判した。細川氏も「日本の国民を守るために、国防や防衛をどう考えていくべきなのかという議論にならなかったという意味では、少し心残りな部分もある。」と述べ、国民に冷静な議論を求めた。
さらに、安倍編集長は「中国の脅威が盛んに言われるようになっている。そこに目を向けようとしないのは大きな問題だと思う」と述べた。これに対し、細川氏は「日本も日本なりにできる姿勢を見せることでアメリカとの同盟関係もより強固になり、日本を守るということに繋がっていく。」と述べ、安保法案を成立させた安倍政権を評価した。
来年は改憲に向けて、何らかの動きがあるのだろうか。細川氏は、改憲の論議について、「拒否反応になるかは別として、心配だという国民の声が強くなると、安倍総理も勝負に打って出ることはできない。」と述べ、来年に具体的に動きがあるかは何とも言えない状況であることを示唆し、「安倍総理は継続して憲法改正について国民的議論を深めたいという気持ちを表明した。ひるむ気持ちはないのでは」と述べた。又、来年から18歳以上に選挙権が与えられることについて、「親子で考えてほしい。」と細川氏は述べた。
2015年はISによるテロが続き、国際問題にも目を向けることが多かった一年だった。安倍編集長は、「来年度もテロは過激化するし、多発化すると思う。日本にとっても他人事ではない」と述べた。ISの問題は、ISという集団そのものの問題だけではなく、シリア問題、ロシア問題等、各国の問題が複雑に絡み合っている。「日本ではテロは起こり得ないのではないのかと他人事になりがちだが、関心を持って知ろうという努力をしていかなければならない」と細川氏は述べた。「平和裏に解決がないのか模索してほしい。」と安倍編集長は述べ、国連を通じた解決や人道支援の強化等を日本政府が行うことに対し期待感を示した。
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