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[林信吾]【TOKYO2020に重大な疑問:オリンピック6個目の輪 その1】~経済・財政から見る五輪~

Japan In-depth / 2016年1月6日 7時0分

未だ記憶に新しい、新国立競技場の建設案が高すぎるとされ、白紙撤回から新たなデザインに決まるまでの迷走ぶり、そしてロゴマークの盗作問題。なにより、当初6000億円ほどと見積もられていた開催費用が、最新の試算によれば1兆8000億円ほどと、実に6倍にふくれあがった。これはもともと、当初の見積もりが過小であったと見る向きが多い。

現代の五輪とは、204の国と地域から1万1000人を超す選手が参加し、28会場で計302種目を競う、という規模のイベントである(2008年北京五輪の実績)。どうしてこれが「6000億円で開催可能」という見積もりになったのか、東京都とJOC、そして政府には、説明責任を果たして貰わねばなるまい。

東京都が誘致に向けて動き出した当初、時の石原慎太郎知事は、

「オリンピックをやれば2兆円儲かるんだよ」

とTVカメラの前で公言した。彼は今や政界を引退しているが、今からでも「2兆円」の根拠についての説明は聞きたいものだ。辞めたから知らん、では済まされまい。

それよりなにより、すでに開催まで5年を切り、今さらキャンセルなど考えられない、というタイミングで、どうして新たな試算が明るみに出たのか。私としては、いや、多くの国民がもっとも知りたがっているのは、そのことではないだろうか。

(続く)

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