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夢を売るビジネスに挑戦する男(上)~プロ野球選手のセカンドキャリア その3~

Japan In-depth / 2016年1月10日 14時22分

チームとして残した実績は、県下でベスト8。際立つ実績ではなかった。高校3年生の秋、地元を代表する自動車メーカー、マツダの子会社への就職を決めていた。その会社には軟式野球部があった。「野球は続けられるから、行こう」と。

それでも、プロ野球選手としてやってみたい気持ちも、強かった。そんなある日、ヤクルトから連絡があった「ドラフトで取る」。学校に、指名の挨拶にも来てくれた。「凄く光栄で、嬉しかったが、不安も無くはなかった」(和田)

迷いはあったが、親からも「やりたければ、やってみろ」と、背中を押され、ドラフト志望届を提出。「1日だけ、待ってください」と、会社に連絡を入れた。入社試験の前日のことだった。

2010年10月中旬のドラフト会議。自宅で親族一同集まって、テレビ画面を食い入るように見入った。12球団の指名が一段落して、育成選手の指名に入った。育成の1位指名、真っ先に名前が呼ばれた「和田凌太。広島工業高校」。

テレビを囲んだ親族一同から歓声が上がり、いとこが「おめでとう!」と、飛びついて来た。和田を指名したのは、挨拶に来たヤクルトではなく、読売巨人軍だった。

(【夢を売るビジネスに挑戦する男(下)】~プロ野球選手のセカンドキャリア その3~ に続く。全2回)

トップ画像:日本リアライズ(株)のワンフロアは全て社員のためのジム。大橋(写真右端)や和田(同左)もここで鍛える。©神津伸子

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