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[宮家邦彦]【中国激怒、北朝鮮の核実験】~越えてはならない一線越えた~

Japan In-depth / 2016年1月13日 9時15分

結局は共倒れになり、他の産油国が漁夫の利を得るだけだ。そんなバカなことをサウジは勿論、イランもやらない。だから、ホルムズ海峡がイランによって封鎖される可能性は極めて低い。これが筆者の過去30年間の経験則だった。但し、今後もこれが続くかどうかは保証の限りではない。

〇インド亜大陸

15日にインドとパキスタンの外相会談が開かれる。両国の「総合対話プロセス」の一環で、昨年のクリスマスにはインド首相が予告なしにパキスタンを訪問した。この種のインド首相の訪問は12年ぶりで、両国関係はカシミール問題を含め、ある程度の進展が期待されていたという。

この流れをぶち壊しかねないのが、カシミールに近いインド北部パンジャブ州パタンコトの印空軍基地で2日に起きたテロ事件だ。この事件にも関わらず、今回の外相会談で両国関係が具体的に進展するかどうかが注目されている。インド外交の方向性を知る上ではちょっと気になる外相会談だ。

〇アメリカ両大陸

12日に米大統領の一般教書演説があるが、個人的には17日の民主党候補者によるテレビ討論会の方が気になる。クリントン候補の国務長官時代のいわゆる「機密メール」問題は未だ解決していない。現FBI長官はオバマ政権が任命した共和党員であり、刑事事件になれば・・・、という向きもあるが、選挙の年に「政治的捜査」をすれば、逆効果ということもあるだろうに・・・。

今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。

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