[Ulala]【フランスで犯罪多発のわけ】~EU内の個人犯罪予備軍の脅威~
Japan In-depth / 2016年1月13日 23時0分
そしてマルセイユについて言えば、あと1週間で16歳の誕生日を迎えるというまだ高校生の少年が、大型の刃物を振りかざして人を襲ったと言うことは衝撃的で、しかも、マルセイユでは去年からすでに同様な事件の発生は3件目という多さなのだ。ユダヤコミュニティー内では不安が高まっており、「フランスにいるよりイスラエルに居た方が安全だ」とインタビューに答える人もいるほどである。
一連の事件から見えるのは、難民に紛れてテロリストが外からやってくる可能性があるのも事実だが、それと同時にフランス国内や欧州連合(EU)内にいる個人の犯罪者予備軍も脅威であると言う事だ。
テロリストとは関係ないのにも関わらず、もともと犯罪者になりうる状態の人物が、犯罪を犯す理由に「ダーイシュ」を持ち出すことで、以前よりも増して事件が増えるのではないだろうか。そしてそのような雰囲気が伝染病のように蔓延し、思いもよらない身近なところで被害が発生するのではないかと気がかりではある。
こういったことを受けて、フランスでは今後も地域活動への積極的参加など、孤立しないで周辺の環境とコンタクトを取る積極的な態度を求められたり、さらに学校でのネット使用に関して、子供への指導が増えていったりしている。フランス全体が混沌とした状態であるとも言え、まだまだ、最低限の警戒はしておく必要はありそうだ。
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