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[安倍宏行]【BuzzFeedが新聞・テレビを駆逐する】~日本版、ついにローンチ~

Japan In-depth / 2016年1月21日 23時0分

前述のNewsPicksや、バズフィード日本版の直接のライバルと目される、ハフィントンポスト日本版もこの記事広告に力を入れている。それはとりもなおさず、収益性が高いからに他ならない。新規にこの市場にバズフィード日本版が参入してきたわけで、広告の取り合いも激化しそうだ。

最後に、Yahoo!ジャパンとの関係について。運営会社「バズフィード・ジャパン」は、米バズフィード社とヤフー株式会社(以下、ヤフー)が合弁で設立した。そのヤフーが運営するYahoo!ニュースは、他の媒体、すなわち新聞やテレビ、雑誌、他のウェブメディアなどのコンテンツを網羅し、月間100億PVを超す巨大ニュースサイトとなった。しかし、これまではコンテンツ提供者に遠慮して、オリジナル記事を前面には出してこなかった。しかし、ヤフーは、既に解説メディアTHE PAGEを持っている。また、2012年に立ち上げたYahoo!ニュース個人はすでに500人ほどの書き手を擁している。これはもう一つの独立したメディアと言ってもいいだろう。さらにニュースを深堀する、Yahoo!ニュース特集もある。

こうしたヤフーの一連の動きは、PVを追わない「課金モデル」への移行をにらんでのものと受け取られている。そこに持ってきて、今回、バズフィード日本版をスタートさせた。折角力を入れているYahoo!ニュースの一連の動きとバッティング、もしくはカニばる可能性はないのだろうか?余計なお世話かもしれないが、そこに一抹の不安を抱く。

いずれにしても、アメリカ並みに日本のウェブメディアの質が向上し、レガシーメディアに匹敵する取材力を身に付けるまでにはまだまだ時間がかかる。日本のウェブメディア界に優秀な人材と資本が流れ込む時代が来るのかどうか、バズフィード日本版がその試金石となることは間違いなさそうだ。

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