米大統領選:共和党、ますます予定不調和~米国のリーダーどう決まる? その3~
Japan In-depth / 2016年2月11日 11時26分
これまでの調査で数%の支持しかなく、現役のオハイオ州知事ながらも知名度が低かった。過激な発言と醜い言い争いを繰り広げるトップ争いの陰で、リベラル寄りのマスコミからは「共和党で唯一マトモな候補」とされてきた。そんなケーシックだからこそ、へそ曲がりなニューハンプシャー州民の支持をとりつけ、トランプに続いて2位となった。
今後はもし、共和党の主流派がそれに目をつけ、他の主流派候補(マルコ・ルビオ、ジェブ・ブッシュ、クリス・クリスティー)から手を引いて、ケーシック支持に回ったら、充分にこの予選を生き残れるかもしれない。ただし、先日伝えられたようにマイケル・ブルームバーグ(大富豪、前ニューヨーク市長)が独立派候補として名乗りを挙げると、票はそっちに流れるだろう。
マルコ・ルビオ:
アイオワ戦で健闘し、3位につけて鼻高々に「勝利」スピーチをしたルビオは、その後に主流派の支持を集めていくとも目されていたが、ニューハンプシャー直前のディベートで「発言が自動音声再生のロボットのようだ」とクリスティー候補にさんざんいじられ、反論どころか正にロボットのように用意されたスローガンを繰り返すという失態を演じ、後退した。若さをアピールする割には公約の内容が古臭く、議員としての実績も浅い。
ジェブ・ブッシュ:
選挙戦が始まる前は民主党のクリントン夫妻に負けない政治一家の後継者として目されていたが、蓋を開けてみれば兄よりもさらに出来が悪いとの評価が拭えず、主流派の献金が他に流れるようになれば直ちに撤退を余儀なくされるだろう。
(この記事は【米大統領予備選挙開始】~米国のリーダーはどうやって決められるのか その1~と米大統領選:アイオワで波乱の幕開け~米国のリーダーどう決まる? その2~ の続きです)
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