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北朝鮮ミサイルテストと安保理 その5 核・ミサイル開発阻止するには?

Japan In-depth / 2016年2月13日 23時0分

米国が北朝鮮に対して自らの脅威に対する安全保障を確約することも選択肢となりうる。これは米国が抵抗してきた考え方であるが、北朝鮮の核・ミサイル開発のモラトリアム、さらには核兵器の撤廃を引き換えにして平和条約を結ぶというものである。

朝鮮半島での新たな戦争は米中を含めた周辺国のどの国も望んでおらず、南北朝鮮は実質的に別国家として過去70年の歴史を経てきている。統一への願望はあっても、朝鮮半島の安定と平和が第一であることは韓国にとっても望ましいことである。ただ、この政策転換は金正恩体制存続に貢献してしまう危険性も内在している。

北朝鮮の挑戦は、最終的には金正恩体制が存続できるかどうかにかかっているとも言える。張成沢の粛清に続き、北朝鮮軍の最高幹部であるリ・ヨンギル総参謀長が権力の乱用、派閥の形成、汚職などの理由で今月初めに死刑が執行されたとの情報が流れている。

金正恩への権力集中がさらに進む中で、恐怖政治が続く状態が長引けば、内部からの反乱が起きないとも限らない。これを助長する政策を推し進めるか、平和と安定を優先させる政策転換をするか、いずれにしても「飴と鞭」の両方をうまく使い分ける外交が必要であろう。

(北朝鮮ミサイルテストと安保理 その1 「スマート制裁」効果なし、北朝鮮ミサイルテストと安保理 その2 経済制裁の抜け穴 、北朝鮮ミサイルテストと安保理 その3 中国のジレンマ、北朝鮮ミサイルテストと安保理 その4 各国独自制裁、動かぬ中国 も併せてお読みください。全5回)

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