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「日本の報道」を憂う イラク北部の街から

Japan In-depth / 2016年2月14日 18時0分

今回のロケット発射が衛星そのものを打ち上げることより、将来的なミサイルへの実験であることは明らかだ。NHK WORLDは世界標準に近いニュースを流した、一方で国内向けのNHKはミサイルという言葉を多用し、北朝鮮の脅威を強調する内容のニュースを流した。国際ニュースが他国と比べて圧倒的に少ない日本で、前述のロシア戦闘機のシリアへの空爆について報道されないのは100歩譲って理解できる。しかし、北朝鮮の「ロケット」「ミサイル」発射という同じ項目のニュースのテイストが海外向けと国内向けでかなり違うことには違和感を覚える。

総務相の「電波停止」発言も含め、日本の報道を取り巻く環境はかなり厳しい。日本において表現の自由が侵され始めているという懸念があり、国連の「表現の自由」に関する特別報告者の来日が昨年の12月に予定されていたが、日本政府は土壇場でキャンセルしてしまった。 国連との合意がなされた公式訪問を土壇場でキャンセルするのは民主主義国家としては異例の対応だ。しかし、そのことさえ、日本のメディアは大きく報道することがなく一部の人のみが知る事実となっている。

唯一の救いはインターネット。既存のメディアが報じないことをネット上で報じることができる。アラブの春がどうやって始まったか、それはインターネットによる情報の拡散からだった。チュニジアから始まったアラブの春はシリアを越えて、イエメンまでやってきた。アラブの春の終着駅は中国だと思っていたが、今では日本ではないかと思う。急激な革命は必ず血が流れる。日本でアラブの春が起こらないようにするためにも、もう一度日本の報道を考えたい。

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