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疑心暗鬼の国際金融市場 世界経済の方向性示せ

Japan In-depth / 2016年2月21日 18時0分

為替レートにもよるが、すでに日本経済の2~3倍の大きさとなった中国経済がIMFの予測では今年は6%程度、世界最大の経済大国で日本の4倍以上の規模を有する米国も同じく2%台半ばの成長になりそうだと言うのである。

もちろんこれらも下方修正される可能性はある。とくに、金融市場の動揺が収まらなければ、自己実現的に悲観シナリオが成立することもあり得る。そこで世界の当局はどうすべきか。

当局が「できることは何でもする」と言ってくれれば、確かに勇気付けられる。だが、各国当局が協調して何をやったとしても、世界経済は新しい定常状態に移行する。それは避けられない。金融市場もおそらくそう感じている。だとすれば、むしろ本当に大事なのは、これからの世界経済が進む道筋についての信頼できる指針なのかもしれない。方向性がはっきり見えないために疑心暗鬼が拡がっているのが今の国際金融市場なのだ。

「何でもやって望ましい状態を一日も早く実現する」というメッセージが有効なのか。それとも「我々は避けられない世界経済の構造的変化に直面しており、そのコストは政策対応によって一定程度和らげることができるが、変化そのものは避けることはできない」というメッセージがいいのか。何とも断言はできない。

これまでは、前者のアプローチに重点を置いてきたように見受けられるが、国際金融市場はもはや納得しない。そんなポイントに差し掛かっているような気がする。

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