アフリカを席巻する中国 その1 深刻な人材問題
Japan In-depth / 2016年2月21日 7時0分
マラウイの市場経済は、中国人と加えて実際にはインド人が牛耳っている。(インドの場合はまたストーリーが違うので、今回は中国に焦点を当てて話す。)これらアジア人は少なからず雇用を提供しているのにも関わらず、現地においてすこぶる評判が悪い。中国人が嫌われる理由は主に、2つある。
1つ目は、現地語を覚える気がさらさらなく、中国人コミュニティを形成して生活し現地に溶け込もうとする努力が皆無である上に、英語もろくに喋れなくコミュニケーションに難があることである。
2つ目は、雇用する現地従業員に対する高圧的な扱いである。この点に関しては特に不満が大きい。同僚や近隣オフィスの従業員らとの雑談中に、ある日こんな質問をしてみた。「よくアジア人の下で働くマラウイ人を見るけれど、その逆は見たことがない。もし、アジア人の経営するショップが潰れたとして、彼らはマラウイ人の下で働くかしら?」
「そんな事はあり得ない。先ず、彼らは非常にプライドが高い。マラウイ人の下で働くなんて彼らのプライドが許さないだろうよ。これまで、自分の雇った現地従業員に対して奴隷のような扱いをしてきた奴らだ。加えて、彼らのショップは潰れない。奴らは同郷民同士のネットワークを持っているんだ。どこかが潰れそうになると、ネットワーク内で資金の調達が行われて事業が存続する。彼らが店を畳むのは、この国を去ると決断する時だ。潰れるのは、マラウイ人のショップの方だよ。」
(アフリカを席巻する中国 その2 新植民地主義の台頭 に続く。全3回)
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