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アップル「ロック解除問題」の真実(上) “情報提供に躊躇なし”

Japan In-depth / 2016年2月22日 18時0分

問題は、10月19日から銃乱射事件の12月12日に至る直近のデータだ。ファルーク容疑者はその間バックアップを行わなかったため、新しい情報は端末にしか残っていない。この件に関して、アップルは米連邦捜査局(FBI)に対し、「ファルーク容疑者が使っていたWi-Fiの電波に端末を自動接続させれば、同容疑者がクラウド・バックアップをオフにしていない限り、その間のデータは自動的にiCloudに同期される。そうしてiCloudに入った新データは、当局に提出する」と通告した。

ところが、ここで地元サンバーナーディーノ警察の捜査官がヘマをやらかす。回収した端末のデータを得ようとしてパソコンにつなぎ、端末のApple IDを変えてしまったのだ。端末IDが変われば、新しいiCloudアカウントが作成され、古いiCloudアカウントに自動同期されなくなってしまうのである。

(アップル「ロック解除問題」の真実(下) 怖いのは“情報ぶっこ抜き” に続く。全2回)

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