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アップル「ロック解除問題」の真実(下) 怖いのは“情報ぶっこ抜き”

Japan In-depth / 2016年2月22日 18時0分

クラウドだけではない。米マイクロソフトの新OSであるWindows 10の挙動に見られるように、我々や企業・役所のものであるはずのデバイス端末から、ありとあらゆるファイル情報・閲覧情報・入力情報が、十分な説明なしにマイクロソフトに送られている。

米「ハッカーズ・ニュース」によれば、Windows 10の場合、各種設定で「マイクロソフトにデータを送らない」を選択した後も、なんと1日5500回、各種データがマイクロソフトに送られている。

ご存知のように、Windows 7や8のユーザーたちも半強制的にアップデートさせられており、いかに同社が顧客情報を欲しがっているかがわかる。

前世代のWindows 7や8なら安心だと思うのは、早計だ。何も内容の表示のない月例のアップデートを何気なく選択しただけで、それ以降、Windows 10のようにマイクロソフトに「テレメトリー」と呼ばれる、ありとあらゆるファイル情報・閲覧情報・入力情報のデータがパソコンなどデバイス端末から送られる。

アップルのSiriなども、我々の知りたがっていることや検索内容、行動パターンや好みを日々蓄積している。IT企業は、それらの情報が政府機関に渡らないと、我々に確約しただろうか。あるいは、我々の望まない方法では絶対に使われないと、誰かが言い切れるだろうか。データがハッキングされ、解読されないと、誰が言えるのか。

政府のプライベートな情報に対する恣意的なアクセスは、無論防がねばならない。だが、もっと怖いのはIT企業による我々の個人データ「ぶっこ抜き」ではないだろうか。

(アップル「ロック解除問題」の真実(上) “情報提供に躊躇なし” の続き。全2回)

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