英、EU離脱派に勢い 国家主権は「幻想」か
Japan In-depth / 2016年2月23日 18時0分
一方で21世紀以降次第にあきらかになってきた流れは、一時は国際政治経済からの「退場」さえ論じられた「国家」というものの、存外な生命力である。キャメロン首相のいうとおり、確かにその主権はさまざまな形で蝕まれている。だが「国家」という存在そのもののパワーは失われていない。それでもその力の所在がさらにあいまいになっているのも事実であり、その魅力は長続きしない。初夏まで「国家主権」言説が、威力を保つことができるのかどうか。
さて、同じ週、大手スーパーのテスコが、カーブしたクロワッサンの販売を停止する、というニュースがあった。フランス産まれのこのパンは三日月を意味し、そのような形をしている。ところが英国人は、半分に切ってジャムとバターを塗るため、まっすぐな形を好む。ガーディアン紙によると、フランス人は「既にバターいっぱいのクロワッサンにバターはいらない」と嘆息しているとか。
トップ画像:ボリス・ジョンソン市長 2015年10月15日 東京・英国大使館にて ⓒ安倍宏行
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
習近平氏、トランプ氏再登板見据え「反保護主義」アピール G20関連で精力的に個別会談
産経ニュース / 2024年11月21日 20時46分
-
結局「ポピュリズム」とは何なのか...世界中が「極端な政党」に熱狂する理由
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月20日 17時20分
-
欧州議会、森林破壊防止デューディリジェンス規則改正案を可決、適用1年延期へ(EU)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月18日 15時20分
-
脱炭素化が「新たな地政学」生む...COP29で「温室効果ガス排出81%削減」表明した英スターマー首相の皮算用
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月13日 16時54分
-
【1993(平成5)年11月1日】EU発足
トウシル / 2024年11月1日 7時30分
ランキング
-
1中国ハッキング疑惑、米国史上最悪と上院情報委員長
ロイター / 2024年11月25日 12時1分
-
2トランプ氏の復権は「悲しみ」とメルケル氏…「好奇心旺盛だが、それは自分を強くするため」
読売新聞 / 2024年11月25日 9時20分
-
3《トランプ圧勝の大統領選からアメリカがみえる!》「なぜ火曜日に投票?」「どうして選挙人という存在が生まれた?」から「ハリスに待ち受ける屈辱」までジャーナリストが解説
NEWSポストセブン / 2024年11月25日 11時15分
-
4焦点:ロシアの中距離弾道弾、西側に「ウクライナから手を引け」と警告か
ロイター / 2024年11月25日 14時14分
-
5パキスタンで宗派間抗争、82人死亡 7日間「停戦」へ
AFPBB News / 2024年11月25日 12時54分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください