国会議員の低下を憂う 言葉の重み、考えよ
Japan In-depth / 2016年2月23日 23時0分
「細川珠生のモーニングトーク」2016年2月20日放送
細川珠生(政治ジャーナリスト)
Japan In-depth 編集部(Aya)
Japan In-depth安倍宏行編集長とともに「国会議員の質」について議論した。最近よくニュースで目にする国会議員のスキャンダルや失言。「個々の事案と言うよりは、国会議員全体の質が下がっていることが問題。」と細川氏は強い口調で指摘した。
記憶に新しいのは、先日番組にも出演した宮崎謙介衆議院議員の不倫問題。細川氏が、育休を取得しにくい現状に風穴を開けようとした宮崎議員を応援する姿勢を示した矢先の出来事だった。「一番の罪は、男性が育休をとろうとすると何か他の目的があるのではないかと世間で思われてしまうこと。本来、風穴を開けるべく一つの問題提起としてチャレンジしたことが逆効果になったことは反省してもらわなくてはいけない。」と細川氏は述べた。
安倍編集長も、「男性の育休の問題は、宮崎さんと切り離して考えるべき。」と発言し、「この問題を終わりにせず、どうしたら男性が育休をとれるのか真剣に考えるべき。」と、前向きな議論の必要性を強調した。細川氏は、「国会議員の行動や発言は、いい意味で影響力が大きいのと同時に、悪い方にも大きくなびくというのを自覚してほしい。」と釘を刺した。
参議院では、丸山議員がオバマ大統領に対して黒人差別ともとれるような発言をしたことで問題になった。差別を助長するのが真意でなかったにせよ、「そうでない風に解釈される恐れのある発言の仕方はよくない。」と細川氏は指摘した。安倍編集長は、「現在のSNS社会では、一つ発言しても、それがYoutubeなどで拡散されていく。一瞬のうちに何百万という人がその言葉を聞いてしまう。なおさら政治家は発言に気をつけなければいけない。」と注意を呼び掛けた。
とはいえ、予算委員会で報道の自由についての議論で2~3日も使ってしまうのは如何なものか。細川氏は、西沙諸島、北朝鮮ミサイル、マイナス金利等のトピックを挙げ、「もっともっと議論しなくてはいけない大事な話があるのに、これに大きな時間をとられていくのは国民にとっても不利益。」と述べ、発言する方にも勿論問題があるが、しつこく追及する方にも苦言を呈した。
安倍編集長は、派閥が弱体化したことで勉強会等が減り、議員の育成機関としての機能が失われていることを指摘し、「派閥の教育機能が失われても、個々人が勉強しなくてはいけない。」と述べた。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
「石丸新党、ヒヤヒヤ、ドキドキしながら見守る」国民民主党榛葉賀津也幹事長
Japan In-depth / 2024年11月23日 0時5分
-
「若い人がネットに飛びついて不十分な情報で判断しているという仮説に私は立たない」国民民主党玉木雄一郎代表
Japan In-depth / 2024年11月19日 18時31分
-
石破茂政権は「30年前の永田町の悲劇」と同じ道を辿っている…「政治とカネ」に翻弄される日本の政治家の愚かさ
プレジデントオンライン / 2024年11月11日 9時15分
-
【衆院選】丸川珠代氏&大塚拓氏の〝裏金夫婦〟W落選 不倫よりイメージ悪くメディア復帰も困難か
東スポWEB / 2024年10月28日 6時0分
-
【政界】「内憂外患」の日本をどう再生するのか?火種を抱えた石破茂首相に求められる覚悟
財界オンライン / 2024年10月27日 11時30分
ランキング
-
1強盗致傷事件被害品のクレカを受け取った疑いで21歳大学生を追送検…SNSで闇バイトに応募
読売新聞 / 2024年11月24日 16時51分
-
2三笠宮妃百合子さまの通夜営まれる 秋篠宮ご夫妻ら参列
毎日新聞 / 2024年11月24日 19時32分
-
3県議会自主解散など要求=維新、兵庫知事選を総括―吉村共同代表
時事通信 / 2024年11月24日 15時35分
-
4ビシネスホテル“強盗” 自称会社員の少年を逮捕 群馬・高崎市
日テレNEWS NNN / 2024年11月24日 13時15分
-
5名古屋市長選挙、広沢一郎氏が初当選…河村たかし前市長から後継指名
読売新聞 / 2024年11月24日 21時49分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください