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対北朝鮮制裁、カギは中国の本気度

Japan In-depth / 2016年3月2日 23時0分

北朝鮮としては、今回の制裁案が中国と米国が中心となって取りまとめられたという点で今までにない強いプレッシャーを感じているはずだ。北朝鮮における海外貿易の90%は中国に依存しており、また陸海空いずれの航路や運搬手段もそのほとんどを中国経由であるからだ。

ただ、これまでも中国は対北朝鮮制裁に賛成しながら実行段階で骨抜きにする行動をとってきた。そのため今回も懐疑的な見方があるのも事実だ。米国の戦略国際問題研究所(CSIS)東北アジア担当のボニー・クレーザー氏は24日付のワシントン・ポスト紙への寄稿の中で「(これまでのケースをみると)中国は最初には制裁に加わるが、1カ月もすれば制裁をしなくなる」と指摘した。

3月7日からの韓米合同軍事演習が質量ともに過去最大規模となり、北朝鮮の核・ミサイル基地への先制攻撃や金第一書記の除去を想定した「斬首作戦」が実施されることから今回の国連制裁に金正恩政権がどのような反応を示すかが注目される。

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