トランプ旋風に共和党主流派ジタバタ 米国のリーダーどう決まる?その7
Japan In-depth / 2016年3月4日 7時0分
そのトランプ、演説中にとうとう日本を攻撃するセリフを口にした。自分の知り合いであるデベロッパーに、これまで一途にキャタピラー製の重機を使ってきた男がいるが、とうとうKomatsuの重機に乗り換えたと告白されたという。これも日本の円安誘導政策が悪いのだ、自分が当選した暁にはこのようなズルいことはさせない、と宣言した。
アンチ・トランプの共和党が講じるべき策はあるのだろうか?ひとつには、他の候補が脱落して対抗馬を誰か一人に絞るよりも、ルビオは地元のフロリダ州、ジョン・ケーシック候補はオハイオ州、というようにそれぞれが勝てそうなところで集中してキャンペーンを張り、なるべくトランプ候補に勝たせないようにしたまま、夏の党大会で「異議申し立て」をし、投票のやり直しに持ち込む、という「コンテステッド・プライマリー」案も浮上した。だが、フェアでない作戦を実行すれば、かえってトランプ人気を煽ることになるという懸念もある。
あるいは、KKK(クー・クラックス・クラン。白人至上主義の差別団体)のリーダーだったデイビッド・デュークがトランプを推薦したことで彼に責任を追わせる、もしくは、当大会でいきなり上院議長であるポール・ライアンを大統領候補として擁立する、といった方法が叫ばれているが、前例もなければ違法である可能性もあり、まったなしの時を迎えてまだジタバタする共和党。今後はしばらくトランプが勝つかどうかより、共和党主流派がどう出てくるのかに注目が集まる。
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