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家電で負けてもマンガで勝つ! 漫画・アニメ立国論 その1

Japan In-depth / 2016年3月10日 7時0分

韓国はEUとの間でFTA(自由貿易協定)を締結しているので、たとえば日本製のTVをEU諸国に輸出しようとした場合、最大14%の関税を課せられるのに対し、韓国製は無税なのである。

もちろん、日本の家電の性能の良さは知れ渡っており、国内では中国人観光客による「爆買い」が流行語にまでなるほどだが、値段にシビアなヨーロッパ諸国で、このような事態を招いたことも事実だ。名前を言えば誰でも知っている家電メーカーが、ついに台湾資本の傘下に入ることになったのも、この結果だと言って過言ではない。 しかし、そのTVに映し出されるanimeの大半は日本製なのである。

私はここに、21世紀の日本が生き残る、ひとつの可能性を見た、と考えている。

いかにハイテクと言えど(特許などの問題は当然あるにせよ)、工業製品である以上は、中国人や韓国人が、同等の物をより低いコストで作って売ったとしても、驚くには当たらない。日本製の自動車が、モータリゼーションの最先進国であった米国の市場を席巻したことを考えてみればよい。

この点、コンテンツはそう簡単には真似できないし、二番煎じは人気を得ることもない。

日本人が、自他共に認める長所であるところの、手先の器用さや丁寧な仕事ぶりをいかんなく発揮しつつ、世界の市場で勝負できる産業。

それは漫画やアニメではないだろうか。

日本製の漫画やアニメの一体どこが、世界の人々の心を捉えたのかを考えつつ、その産業としての未来を考えて行きたい。

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