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18歳選挙権目前、全国から高校生集まる

Japan In-depth / 2016年3月24日 8時18分

今回は、「(18歳選挙権が実現される)今夏までに自分達にできることを全力でやりたい」と熱意溢れる高校生たちが本イベントの企画・運営を担った。しかしながら、イベントの実現に至るまで順風満帆だったわけではない。SNSでは斎木陽平氏と安倍首相とのツーショット写真が出回り、過去のイベントにも安倍昭恵夫人がゲストとして呼ばれていたことから、東京新聞は主催団体を「首相シンパの団体」「SEALD’sに対抗する保守系の団体」と報道した。これに対し、主催団体は特定の政党や政府との関係を否定している。

又、「助成金で私腹を肥やしているのではないか」そんな疑惑も浮かび上がったが、今回の高校生の宿泊費、飲食費、交通費などは、クラウドファンディングで集める試みが行われた。安定的な収入のない高校生にとって、交通費支給の持つ意味は大きい。能力や志が環境によって活かされないケースは往々にしてある。予てから「機会の平等」の実現を訴えてきた斎木氏はこうした批判を一蹴する。

「僕は田舎の出身だけど、恵まれた家庭に生まれたから上京することができた。今回、参加者のなかには母子家庭の子や、親が手術のために働けなくなった子もいる。親から政治活動や課外活動に反対され、経済的な支援を得られない子もいる。でも、僕はいつも親から応援してもらえた。親が自分にしてくれたように、これからは自分もそういう境遇の子を支援したい」そう胸の内を語った。

高校生未来会議代表を務める石塚瑞希さん(高校二年生)は、小学1年生の頃に両親が離婚し、養育費が充分でない環境に育った。預金残高が10万円となり、2人の子を持つ母親が生活保護を申請するも却下され、苦しい生活を強いられた。自らの育った境遇から、先進国における子どもの貧困を解決したいという志を抱くに至ったという。

会場では、異なる思想や関心を持った学生たちが、与野党を超え集まった議員らの生の声を聞き、意見を闘わせ、対話を試みている。ときおり斎木氏が「ここで喋っている議員は君たちに投票してほしいからなんだ」と学生たちを現実に引き戻すような声かけをするシーンもあった。

この経験が参加者にどのような影響をもたらすのか、残り二日間、その過程を追っていく。

(その2に続く)

<写真>トップ画像:「全国から集まった高校生参加者」 ©一般社団法人リビジョン

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