1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

EU−トルコ 難民巡る矛盾した合意

Japan In-depth / 2016年4月3日 0時0分

つまり換言すれば、基本的人権や自由概念を広める「規範的パワー」という看板を掲げたEUは、難民の声を聞かずに緊張状態の続くトルコへと彼等を送り返し、それとは引き換えに約5分の1のクルド人を含むトルコ国民に、ジェスチャーとしてビザなしの渡航を許可する、という矛盾した合意を得たにすぎない。


英国オックスフォード大学ブリジット・アンダーソン教授は、Fortune紙のコラムの中でこの合意についてこう表現している。


「簡潔に言えば、現在私たちが直面しているのは難民危機というよりも、ヨーロッパの価値を巡る危機ではないだろうか。」


“To put it simply, what the world is witnessing is not a refugee crisis facing Europe, but a European crisis facing refugees” (Bridget Anderson – Fortune, March 17, 2016).


マナーズの「規範的パワー」理論から約15年。EUはアイデンティティの崩壊をどのように立て直すことができるのだろうか − 今後の課題は大きい。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください