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沖縄米軍、芥川賞作家拘束は“大失点”

Japan In-depth / 2016年4月3日 11時0分

在日米海兵隊 @mcipacpao


@stealthjoker3 間違い無く辺野古住民とシュワブの海兵隊の関係は良好です。ゲート前で騒いでいる人たちは辺野古の住民ではありません。


14:51 - 2015年4月9日


https://twitter.com/mcipacpao/status/586285302706270208



(ちなみに他の駐留米軍、米海軍や米空軍公式はこのような非常識な発言はしない)


日本の公的機関の感覚としては、失敗としか言いようはない。他のツイートをみても海兵隊に好意的な勢力だけを持ち上げる形である。


海兵隊の発言は、戦後、米国のアジア政策で現地情勢を無視した失敗を彷彿させるものだ。


戦後米国は、韓国や南ベトナムの大統領に李承晩やゴ・ディエン・ジェムを据えた。「親米派である」あるいは「米国のイエスマンになる」といった理由だけで選ばれており、現地情勢を無視したものであった。結果、両国では土着勢力との決定的対立と大混乱が引き起こされ、最後には米国自身が同意した上で「首の挿げ替え」が行われている。


同様に親基地派だけを持ち上げ、それ以外を「敵」として切り捨てる海兵隊の周辺対策も失敗する。なによりも住民感情と背離しており、県や市の基地対策と真っ向から衝突するものであるためだ。


■ 周辺対策としての警備失敗


つまり、今回の海兵隊対応は失敗であった。反感だけを買う形であり、何の利益も上げられていない。本来であれば、制限水面への侵入にしても海兵隊は手を出さずに海保に任せるべきであった。そうすれば米軍そのものへの批判は避けられた。


もちろん海保は警備過剰ともいわれている。だが海保も事態をコントロールしていることも確かである。海上抗議活動に対しては、乱暴な態度をとっても基本は追い返すだけであり、逮捕まではしていない。既述のとおり刑事特別法が使いにくいといった問題もある。だか、「『抗議活動との衝突』へのエスカレーションを避けている」とも評価できる。


いずれにせよ、周辺対策としてみれば全国ニュースになっただけでも失敗である。さらに今後、問題が政治化すれば、海兵隊が望む対中軍事力としてのアピール、沖縄駐留継続にも逆風となる結果しか及ぼさないだろう。



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