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米国務長官広島訪問 オバマ大統領は?

Japan In-depth / 2016年4月10日 12時0分

「あんな無残な最期を迎えた人々の為に、せめて謝って欲しい。」と考えるのは人間として普通の感情だ。そしてその感情を完全に封じ込めるのも不自然な行為だ。しかし今は被爆者団体でも、世界中の人々とりわけ為政者が広島を訪れ、被爆の実態・実情を知って欲しいという声が多い。広島で何があったのか世界が知らず、世界に1万数千発の核兵器があるという現実に、何よりも恐怖感を感じるのだ。

あの日、広島では原爆の熱線や爆風で、多くの人が無残な最期を迎えた。生き延びたにも関わらず、5年、10年経ってからは、白血病など放射線に起因する病気が急増し、それは今も人々を苦しめている。1945年末までに原爆によって亡くなった人は、約14万人と言われているが、戦争が終わってからもなお多くの命を奪い、長く苦しめ続けるのが核兵器の本当の恐ろしさだ。

被爆から10年後に白血病を発症し亡くなった女の子の像が平和公園にある。原爆投下時にわずか2歳だった女の子を、10年経って殺す兵器を使用し、持ち続けるアメリカに、広島を見て欲しい。

そしてG7外相会合後に焦点となるのが、5月の伊勢志摩サミットに合わせて来日するオバマ大統領が、現職の大統領として初めて広島を訪問するのかということだ。元大統領としては、1980年代にジミー・カーター氏が訪問しているが、現職の大統領となれば、意味合いは大きく異なる。

「唯一の被爆国」でありながら、アメリカの核の傘の下にいる日本の立場は非常に複雑だ。しかし、オバマ政権発足後の流れや、広島県の中でも被爆地・広島市を含む広島1区選出の岸田文雄氏が外相を務める今、核を巡る歴史的な瞬間は訪れるだろうか。

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