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「死ね」とまで書かれた国 日本の待機児童問題 その1

Japan In-depth / 2016年4月13日 11時0分

「やはり安月給で重労働だと感じてましたか?」


という私の問いに、


「みんなそうですよ。特に男性にはきついでしょうね」


と語っていた。給料の安さもさりながら、年功を重ねても地位や給与がそう上がらない。つまりは出世の展望がないので、古い言い方をすれば「男子一生の仕事」とするのは厳しい、ということのようだ。


全く同じ理由で、自身の子育てが一段落した時点でも、主婦パートなら、もっと割のいい仕事がいくらもあるから、ということになるそうだ。


お分かりだろうか。


待機児童問題とは、保育士の待遇の問題と表裏一体なのである。


前述の、待機児童問題にからんだ国会前デモの呼びかけ人の一人は、将来は保育士になりたいと考えている男子高校生であった。体験学習でこの仕事のやりがいと大変さを同時に知り、待遇改善のためになにかできないか、と思い至ったそうだ(TBS系『報道特集』の取材などによる)。


民主党は、維新の党と合流して新たに民進党を旗揚げする直前、


「保育士の給与をただちに5万円引き上げる」


との政策を打ち出した。


これに対して自民党サイドはどのように反論しているか、また、私はこの政策案も、無条件で支持するわけには行かないと考えているが、それはどういう理由か。


次回から、具体的な政策論争に斬り込んで行く。

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