危機感ない韓国 北朝鮮核実験に対し
Japan In-depth / 2016年4月26日 8時32分
〇東アジア・大洋州
気になるのは北朝鮮の核実験の噂だが、五月の連休が近づき、東アジアでは日中を中心に外交的動きがある。28日にはロシア外相が訪中する。28日から自民党の二階代議士が中国と韓国を訪問する。韓国では日中韓三極フォーラムがあり、中国外相が参加するかもしれないという。29日には安倍首相が一連の欧州外遊を開始する。30日には岸田外相が訪中する。皆さま、お忙しいことです。
〇中東・アフリカ
中東ではあまり大きな動きがないが、トルコ、シリア、イラクなどではニュースにもならない小さなテロや戦闘が起きている。イラク軍・治安部隊はチグリス川沿いではヒート付近で、ユーフラテス川沿いではサマッラ付近でISと激戦を続けているが、最も驚くべきはシーア派ミリシアの台頭だ。
イラク中部のスンニー地域で戦うイラク正規軍にはシーア派ミリシアが同行している、というか一緒に戦っているのだ。これと同様に、北部ではクルド系のペシュメルガがイラク正規軍の代わりに事実上地域の治安を維持している。要するに、どこもかしこも、自前の武装勢力でないと信用できない、ということなのか。
これでは、仮にイラクの正規軍がモースルのISを掃討できたとしても、その後にシーア派がイラク中部で勢力を拡大するのだとすれば、イラク内政問題はちっとも解決しない。イラク各宗派の連中は、このようなモグラ叩きをいつまで続けるつもりなのか。彼らが部族主義を克服できる日は本当に来るのだろうか。絶望的になる。
〇アメリカ両大陸
米大統領選予備選挙がコネティカット、メリーランド、ペンシルベニアなど5州で行われる。最近はトランプが共和党の代議員の過半数を占めるか否かに関心が集中しているが、数字は怖い。トランプは仮に過半数に達しなくても、限りなくそれに近い数字を取る可能性が高いからだ。おい、共和党、一体どうするんだ?もう手遅れだぞ。
〇インド亜大陸は特記事項なし。
今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
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