次なる復興のフェーズは心のケア 熊本地震を体験した木原稔衆議院議員
Japan In-depth / 2016年4月26日 18時32分
「細川珠生のモーニングトーク」2016年4月23日放送
細川珠生(政治ジャーナリスト)
Japan In-depth 編集部(Saya)
4月14日、熊本で震度7を観測する地震が発生し、今も余震が続いている。熊本一区選出の木原稔衆議院議員に、被災地の状況や今後の政府の対応について聞いた。
最初の地震が起きた時は、木原氏は東京にいた。その日のうちに自民党内の災害対策本部を作り、翌朝、熊本へ飛んだ。その日に本震と言われる地震があり、木原氏は東区で震度6強を体験した。木原氏は、「初めて死ぬかと思った。建物の中にいて、本当に崩れて下敷になって死ぬかと思ったのは今回初めて。」とその凄まじさについて語った。
一回目の地震を体験した人は、その恐怖から、家の外で寝るようになった人が多い。木原氏は、一回目を体験していなかったため、中で寝ていたという。「ひょっとしたら次の簡単な地震で家が崩れるのではないかと思っている人も多いのではないか。」と木原氏は話した。
緊急的な支援として、救護や物資の供給が行われている。政府として今後、長期的な復興をどのように行っていくのか。まず木原氏は、「今回、政府の対応はとても迅速だったと思う。既に物資も相当数送られていて、食料や水は十分足りている。」と評価した。末端で指定の避難所には届いているが、非指定の避難所に届いていないというようなところを取り沙汰して批判する報道があるが、「実際に現場で何十か所も回って、今回は非常に迅速な対応をしていたと思う。」と自らの目で見た感想を述べた。
木原氏は、「次のフェーズは、心のケアがまず必要。」と述べ、スクールカウンセラーなどを活用した心のケアを進めていくことが重要だとの考えを示した。また、住宅に関しては、「公務員住宅で余っているところがある。」と述べ、そういったところの再利用を検討していることを明かした。また、民間の不動産から空き部屋を調達することも考慮しているという。木原氏は、住民の多くはもともと住んでいた場所から離れたくないという気持ちが強いことに配慮し、「なるべく集合住宅に隣近所の人で入ることが心のケアに繋がるのではないか。」と話した。
また、今回の地震により、過去400年崩れなかった熊本城が崩落してしまった。熊本城は重要な観光資源であると同時に、もともと熊本市は城下町で、お城を中心に町が作られてきたこともあり、住民たちにとってとても大きな意味を持つ存在だった。
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