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三菱自「パジェロゲート事件」5つの違和感 その1

Japan In-depth / 2016年4月30日 7時0分

 昨年には久々、三菱自動車生え抜きの相川社長が就任、さてこれからいよいよ本格反転へ、というタイミングでの今回の“パジェロゲート事件”。“あー、まただよ”と思った方々も多かろう。国交省での2回目の会見の翌日、各新聞(何故か除く日経)はどれも1面トップの扱い。“企業存亡の危機”との見出しで、各紙大々的に取り上げている。ただその中身の大半は残念ながら社会部ネタの論調で、感情論丸出しの記事内容、早くトップは辞任すべき、会社ぐるみの隠ぺい体質、この会社の存在意義はあるのか、まるで集団リンチである。TVは更に酷く、相変わらずのコメンテーターによる稚拙な評論が目立つ。多大なる違和感を持つのは筆者だけであろうか。

 そのような訳で、今回ここで取り上げたいのは、1:燃費への違和感、2:責任問題への違和感、3:日産への違和感、4:業績への違和感、5:今後への違和感、である。最初に申し上げておくが、今回の“パジェロゲート”事件につき、法令違反を犯した三菱自動車を、弁護しようなどという意識は、筆者には一切無い。明らかにそれ相応のペナルティーを受けるべきである。ただ、その要因・背景・責任所在は、明確にしなければならない。三菱グループ企業の行動規範を示した、“三菱綱領”にはこうある。“処事光明”にすべし。

 (その2に続く。本シリーズ毎日07:00配信予定)

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