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北朝鮮プロパガンダに加担するテレビ

Japan In-depth / 2016年5月9日 23時0分

   少し注意して観察すれば、新築の高層アパートのバスタブになぜ水を張ってあるのか?なぜわざわざ水道の蛇口から水を出して見せたのか?なぜ風呂場に大きなポリタンク2つに水を置いてあるのか?すぐ傍の物置き場に古く小さなプロパン用ボンベのようなものがなぜ置いてあるのか?などについて疑問が湧くはずであるが、そうしたことに注意を払う記者は少なかった。

    北朝鮮に対する若干の知識さえあれば、豪華アパートで水を汲み置かなければならない状況が、電力不足と関係していることぐらいはすぐにでも見抜けたはずだ。北朝鮮の劣悪な「水」問題については、昨年10月に訪朝した「水」の専門家であるグローバルウォータ・ジャパン代表の吉村和就(よしむら・かずなり)氏も明解に指摘している。そうした情報も知らないで北朝鮮取材に向かったのであろうか?

    吉村氏の情報に接していなくとも、夜の平壌で金日成・金正日の肖像画の場所付近以外が真っ暗であることを見ただけでも、電力と水の関係に注意が向くはずだが、そうした解説報道は一つもなかった。

    一向に改善の兆しが見られない日本テレビメディアの北朝鮮取材姿勢は、不当な圧力に立ち向かい、真実に迫ろうとするジャーナリスト精神からは程遠いように思える。これでは、日本国民が「オールジャパンで拉致問題の解決を」といくら強調しても、北朝鮮が日本を侮るのは当然かもしれない。

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