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電力小売り自由化の真実 その4

Japan In-depth / 2016年5月27日 11時0分

 しかし自由化が導入され、いま示されているプランの多くはたくさん電気を使う世帯の方がお得になるようなメニューです。

自由化を機に、さまざまな経営努力・創意工夫でメリットのある料金プランの提供が可能になることもあるでしょうし、消費者が何を求めているかを事業者に伝えていくことで電力システムを変えていく原動力にもなりえるでしょう。ただ、今までの経緯についても、よく知っておいていただければと思います。

 Q 切り替えたいと思ったときに必要な手続きは?

 切り替えの手続きが面倒だと、いくら魅力的な事業者やメニューがあっても二の足を踏んでしまいますよね。皆さんが必要なことは新たに契約を結びたいと思う事業者に連絡することです。その際、現在契約している電力会社でのお客様番号などのデータがあると、手続きがスムーズに進みます。検針票などを手元に準備してから新事業者に連絡してください。現在契約中の電力会社に連絡する必要は特にありません。

なお、現在各電力会社(今までの地域の電力会社です)が計画的にメーターを取り換えています。新しく設置されるメーターは「スマートメーター」といって、通信機能を有しています。そのため遠隔での検針が可能となるだけでなく、30分ごとの使用量の計測・記録ができるようになります。こうしたメーターと共に、屋内にHEMS(ヘムス:家庭のエネルギー利用を適切にマネジメントするシステム。)機器を設置することで、例えば需給がひっ迫して電気料金の単価が高いときには自動的に電気の利用を抑制することなどが可能になります。

 契約先の電気事業者を変更する場合には優先的にスマートメーターが設置されることとなりますので、詳細は新たな電気事業者に相談してみてください。なお、原則的にはスマートメーターの取り替えは無料です。(但し、例えばメーターの取り付け場所を消費者の都合で変える場合や、消費者側の設備改修が必要な場合などには費用が発生します)。スマートメーターへの交換に関する詐欺事件も発生していますので、十分注意してください。

 (29日11:00掲載予定のその5に続く。その1、その2、その3)

 

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