トランプ放言 共和党主流派、猛反発
Japan In-depth / 2016年6月8日 9時11分
〇東アジア・大洋州
5-7日に米中戦略経済対話(S&ED)が北京で開かれる。今回が8回目になるが、回を重ねるほど成果は乏しいようだ。そもそも中国がこのような大人数の会議で本音を言ったり、戦略的な譲歩を行う筈はない。そこは米国も良く判っているが、他に妙案はない。こうして毎年長々と会議が続き、僅かな進展を成功と発表するしかないのだ。6-10日に米軍とフィリピン軍がCARATと呼ばれる合同演習を行う。フィリピンといえばポピュリスト(大衆迎合主義者)の新大統領の対中政策が気になるところだが、軍事面では2014年以降、米比協力が着々と進んでいるようだ。
〇中東・アフリカ
7日にイスラエル首相がモスクワを訪問する。イスラエルとロシアの関係は今年が25周年らしいが、今回の訪問は単なるセレモニーではなかろう。ネタニヤフとプーチンだから、狐と狸の化かし合いになることは必至。これは見物である。
○アメリカ両大陸
南米ではブラジル大統領の弾劾手続きが進んでいる。6日には大統領弾劾委員会が弾劾のための具体的手順を議論するそうだが、オリンピック開催直前とは思えない余裕である。日本だったらこうは行かないだろう。別の意味で、ブラジルは大国だと思う。
〇インド亜大陸
7-9日にインド首相が米国とメキシコを訪問する。近年の米印関係の進展には目覚ましいものがある。特に、軍事産業を含む、軍事面での協力が深まっている。 他方、最近の両国関係を見ていると、対中関係についてインドは米国が思うほど米印協力に前向きではない。その典型例は、最近の米太平洋軍ハリス司令官の発言だ。同司令官がインドで「いずれ米印海軍は共同で航行するだろう」と発言したのに対し、インド側はこれを強く否定したという。さすがはインドだ、非同盟の伝統はまだまだ根強いということか。
今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
米大統領選の予備選、激戦州ペンシルベニアでバイデン氏、トランプ氏が順当に勝利も抗議票もみられる(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月25日 11時45分
-
米上院、マヨルカス国土安全保障長官の弾劾訴追を棄却(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月23日 0時35分
-
トランプ氏との会談調整 自民麻生氏、22日から訪米
共同通信 / 2024年4月19日 20時40分
-
イエレン訪中 EV過剰生産問題で解決策見通せず
Japan In-depth / 2024年4月10日 0時37分
-
アングル:米大統領のイスラエルへの警告、与野党から批判の声
ロイター / 2024年4月8日 14時5分
ランキング
-
1要衝陥落「時間の問題」 兵器不足、交渉も視野
共同通信 / 2024年5月5日 7時43分
-
2「第2、第3の制裁パネルを仕立てても死滅の運命」 北朝鮮国連大使が日米韓を牽制
産経ニュース / 2024年5月5日 15時1分
-
3台湾地震1か月、花蓮の観光客激減・夜市は閑散と…「惨たんたる状況だ」
読売新聞 / 2024年5月4日 18時34分
-
4フランス、ロシアの偽情報に危機感 マクロン大統領の部隊派遣発言後…核兵器「議論用意」
産経ニュース / 2024年5月5日 17時16分
-
5「完全に失敗」の対ロシア制裁に、新たな手段 中国経由の抜け道封じに一定の成果、さらなる課題も
47NEWS / 2024年5月5日 10時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください