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「クリントン当確」屈しないサンダース「共和党のバック」危ういトランプ 米国のリーダーどう決まる?その16

Japan In-depth / 2016年6月8日 18時0分

その間にもトランプは、自分の名前を冠したビジネススクールが詐欺罪で幾つかの州で訴訟中。裁判を担当している高等裁の判事がメキシコ系だから(とはいえインディアナ州出身の立派なアメリカ人なのだが)、国境に壁を作ろうとしている自分に厳しく、不公平な扱いを受けていると主張し、これにはようやくトランプへのサポートを表明したポール・ライアン下院議長もさっそく苦しい立場に立たされた。


どんなにこういった発言を共和党幹部に控えろ、と言われてもそうできないのがトランプの弱点で、人種差別的な意図はなかったが判事への不満は変わらないと支離滅裂なことを言い出し、さらには、マスコミに「では、イスラム系の判事もあなたの裁判を公平に行うことはできないのか?」と問われて「そうだ」と言ってしまう。


今回の予備選の結果を受けてのスピーチでは、普段他の候補が使っているとバカにしてきたプロンプター(スピーチ原稿を流すモニター画面)を自ら使って勝利宣言をしたが、いつもの精彩を欠く、「まともな」内容だった。


民主党候補がクリントンに決まったことを受けて、トランプは来週月曜日あたりにクリントン夫妻が行った過去の悪事を全部バラすからな、と恫喝することも忘れなかった。11月の本選挙はこれまでにも増して低俗で、でっち上げがまかり通るえげつない戦いとなるだろう。


トップ画像:Beverly & Pack /  everystockphoto , Flickr

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