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ファンキー加藤W不倫と子供の運命(上)懸念される婚外子の立場

Japan In-depth / 2016年6月9日 23時0分

N子さんの3人の子供の身分や地位は、不安定だ。リアリティ番組の主人公「ビッグダディ」こと林下清志(51)の子供たちが、親の都合で引っ越しを重ね、片親がコロコロ変わり、兄弟姉妹が突然増え、振り回されたようなことにならないだろうか。

こうしたなか、加藤の長男は最も保護された立場にある。父親の不倫騒動はあったものの、元の家庭は壊れず、常に実の父母の下で養育されるからだ。N子さんの下で育つ異母弟あるいは異母妹から嫉妬されるかもしれない。だが、その婚外子が、相続で嫡出子たる自分と同等の法的扱いを受けることに、長男と「正妻」M子さんは憤慨するかもしれない。

こうしたなか、一番子供たちの力になれる当事者は誰か。柴田だ。彼は、「怒ってもめても、困るのは子供や家族」と述べ、N子さんが出産する婚外子を加藤と協力して養育していくと語っている。柴田はさらに、「運動会の親子参加の時に(加藤と)『どっちが行く』みたいなこともあるかも」とさえ言い切った。

元妻の不倫相手の子供さえ、自分の子供のように育てようと、柴田は決めている。加藤も、N子さんも、不倫の被害者であるM子さんも、自分の保身しか考えないなか、柴田だけが子供たち第一に考え抜いている。

柴田は以前、N子さんや長男・長女を裏切って浮気をしたこともあり、聖人などではない。だが今、4人の親たちのなかで、自らの利益追求や損得感情を抑えているのは、柴田だけだ。実父ではないが、このような大人を身近に持つ加藤の婚外子に、救いはまだある。

(「ファンキー加藤のW不倫と子供の運命」全2回。「(下)日米法における不倫の比較」につづく。)

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