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小池vs増田候補、火花散らす 都知事選立候補予定者共同記者会見

Japan In-depth / 2016年7月14日 8時50分

小池vs増田候補、火花散らす 都知事選立候補予定者共同記者会見

安倍宏行(Japan In-depth 編集長・ジャーナリスト)

「編集長の眼」

混迷を極める東京都知事選、13日午後東京千代田区の日本記者クラブ開催で、4人に立候補予定者の記者会見が開催された。2時間にわたる長時間の会見だったが、明確になったことが二つあった。

一つは、小池百合子候補と増田寛也候補の対立点が明確になったこと。二つ目は、鳥越俊太郎候補に対する信頼性が揺らいだことだ。

まず一つ目。自民党の公認を得られず、単独で立候補した小池氏は、議会の一部の勢力による不透明な意思決定システムを正そうとしているのに対し、自公推薦の増田氏は、自民党の都連など、議会を牛耳る勢力と融和政策を取ろうとしていることだ。それは増田氏が小池氏に聞いたこの質問によく現れている。

増田氏「小池さんは、都議会冒頭解散とおっしゃっていることが気になる。ボスがそこを支配している、というが、会派のことをおっしゃっているのかどうなのか?(議会と対立すると)課題の解決が遅れてしまう。都政が停滞し、混乱が継続してしまうのではないか?」

これに対し、小池氏はこう答えた。

「これまでの都知事の選挙において、議会との関係がクローズアップされたことはない。(議会解散と申し上げたことで)冒頭大変ショックになったかもしれないが、議会から不信任頂いて、と申し上げた。私も都連の一員になってから重要な会議に呼ばれないとか、様々な決定が後で知らされたりした。私は、会長代理だったが、いろいろな会議に招かれないこともあった。(意思決定の)プロセスが明確でない。(議会と)喧嘩してどうする、と言われるが、猪瀬、舛添、と起きた事はまた十分に起きうる。むしろ繰り返されるのではないか。議会の中には、声上げないけど同じ感覚持っている議員もいる。」

巷では、仮想敵を作ることで劇場型選挙を行おうとしているとの批判も聞こえてくるが、もし、首長=都知事が、議会の一部の勢力のいいなりになり、言うことを聞かなければしっぺ返しを食うような、そんな都政などあってはならないだろう。不透明な意思決定プロセスがあるのであれば、徹底的に正すべきだし、ましていわんや、そこに利権の巣窟などがあるとしたら、それを一掃すべき、というのが都民の偽らざる気持ちだろう。一方で、小池氏は8日のJapan In-depthとのインタビューで自らを「リアリスト」と称し、必ずしも議会と対決して都政を停滞させるようなことはしないとの考えを明らかにしている。

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