復活するタリバン アフガニスタンで今何が?
Japan In-depth / 2016年7月21日 18時19分
そして、内戦で疲弊しきっていたアフガニスタンは新たな戦争により大量の難民が発生した。隣国のパキスタンに逃れた難民だけで450万人を越え、国際社会の難民支援は十分とは言えなかった。なんとかアフガニスタンから逃れ難民となったものの、難民キャンプでの過酷な生活に耐え切れず亡くなっていく子供や老人を沢山目にしてきた。
アフガニスタンの中でもタリバン政権は嫌だという意見も確かにあった。タリバンの行き過ぎた原理主義を嫌うアフガニスタン人も多く、もう少し自由な政権を望む声もあった。ところが、戦後のカンダハルでは女性に対する殺人やレイプ事件が多発して、「厳しすぎるタリバン政権下の方が外を出歩くことができた」という声が多く聞かれた。
タリバン政権を崩壊させたことがアフガニスタンにとって、国際社会にとって良いかどうかわからなかった。しかし、アフガニスタン戦争から15年を経た今、アフガニスタンは再び内戦に近い状態になり、治安は悪化の一途をたどっている。そして、タリバンは再び復活しつつある。
トップ画像:クラスター爆弾の不発弾を処理するアフガニスタンの地雷除去チーム ©久保田弘信
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