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金正恩に衝撃 エリート一家の亡命

Japan In-depth / 2016年8月27日 23時0分

一方夫人のオ(呉)・ソンヘ氏の家系もまたパルチザン家系だ。オ・ソンヘ氏は北朝鮮の最高特権層に属する抗日パルチサン一族の呉白龍(オ・ベンリョン)前国防委員会副委員長(息子はオ・クムチョル軍副総参謀長)の親族だと言われている。呉白龍は金日成主席のパルチザン時代の同志として知られており、党政治局委員、中央軍事委員会委員、護衛司令官を歴任した人物だ。

この「呉氏」の一族は、金日成に忠実な「模範一家」とされている。1960年代末に
「遊撃隊5兄弟」の 題名で芸術映画化され(3部作)、北朝鮮だけでなく朝鮮総連幹
部たちの忠実性教育の題材にもなった。

最近、呉兄弟の「首領決死擁護精神」に学ぶ運動である第3回「呉ジュンフプ7連隊称号争取運動熱誠者大会」が開催(2016・8・6)されたが、そこには金正恩委員長が直接参加している。しかし皮肉にも、呉ジュンフプの「首領観」に学ばなければならないと強調する大会を開いているその時に、「呉一族」から脱北者が出てしまったのだ。金正恩委員長に与えた衝撃には計り知れないものがある。

高官の脱北では、金正日総書記に大きな衝撃を与えた1997年2月の「黄長燁(ファン・ジャンヨプ)書記」の亡命が思い起こされるが、テ・ヨンホ氏はその地位では黄氏に及ばないが、その家系では黄氏をはるかにしのぐ人物だ。

今回のテ・ヨンホ氏亡命事件は、核とミサイル開発で求心力を強めようとする金正恩委員長の思惑が空回りしていることを示した。核心層でさえ「金正恩の核・ミサイルオールイン路線では北朝鮮の未来はない」と判断しているということだ。

金委員長は、今回のSLBM発射成功で、担当幹部と抱き合って喜ぶ無邪気な姿を労働新聞紙上にさらけ出したが、危険な火遊びにうつつを抜かしているどころではなくなってきている。

2016年9月8日訂正)として、上記を記載。

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