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「日本会議」を悪魔化する米欧メディア その2 陰謀偽文書に等しい偏見報道

Japan In-depth / 2016年9月3日 18時0分

ブルーステイン氏はエーデルスタイン氏の記事を「ユダヤ議定書」にも似ていると断じたが、この非難は欧米のジャーナリズムではきわめて重大である。「ユダヤ議定書」とは「シオン賢者の議定書」とも呼ばれ、1890年代からまずロシア語で出回った「ユダヤ人世界征服の陰謀」論文書である。後にナチスのユダヤ人大虐殺の理由ともされたが、「史上最悪の偽造文書」だと証明された。この日本会議危険論はそんな世紀の偽書にまでたとえられたのだ。


ブルーステイン論文はさらにエーデルスタイン氏の記事が日本の憲法改正について述べる主張にも反論していた。



「エーデルスタイン氏は日本会議や安倍首相が唱える憲法改正を戦前の危険な軍国主義、封建的な統治への復帰として描く。欧米の他のメディアにもその傾向がある。だが日本がいま好戦的な近隣諸国に囲まれ、対米同盟の信頼性も減るなかで自国の防衛を自ら制限する憲法を再考するのは自然ではないのか」



この論文はとくに日本会議や安倍首相を一方的に弁護するという感じはなく、あくまでエーデルスタイン氏の記事を「尊大な事実の無視」として糾弾するのだった。


いま一段と広がってきたかにもみえる日本会議危険論の陰にはこんな動きも起きているのである。もっともこの種の反論は本来は日本側がなすべきなのかもしれない。


(その1の続き。全2回。この記事は雑誌「月刊テーミス」2016年9月号からの転載です。)

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