柔道交流は米「トモダチ作戦」へのお礼
Japan In-depth / 2016年9月22日 11時0分
この最後の日の練習試合では海軍士官学校の教授で柔道部長のトム・テデッソ中佐までが自ら進んで茶帯を締めて参加し、熊代選手に挑戦した。果敢に攻撃したが、結果は熊代選手が技あり二つの合わせ技での勝ちに終わった。テデッソ中佐は「学生たちはとにかく実践主義なので日本の現役の一流選手の強さ、上手さの水準をすぐ認識して、魅せられ、夢中で練習に励みました。日本からの指導者の来訪はこの大学の柔道には非常に貴重です」と喜んでいた。
熊代選手はワシントン地区での3週間近くの滞在中、首都の「ジョージタウン大学・ワシントン柔道クラブ」にも通って指導や練習を続けた。熊代選手は「アメリカ側の人たちが私どもの柔道の技術や精神を吸収しようとする熱意を実感し、この種の日米交流の意義をも強く感じました」と話していた。
日本側ではいま日本からの対外発信の重要性が改めて論じられる。その流れのなかで、この日米柔道交流は文字どおり両国民が草の根レベルで密着する日本側からの発信としてその価値を広く認められるべきだろう。
*トップ写真:集合写真。米海軍士官学校の柔道部で指導を終えて学生たちと
並ぶ熊代佑輔選手(中央前列)©古森義久
*文中写真2枚目:米海軍士官学校柔道部©古森義久
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