シリア情勢と米大統領選挙 アレッポを巡る米露土三国の思惑
Japan In-depth / 2016年10月25日 19時0分
アメリカは特異な大統領選挙キャンペーンに足を取られ、中東外交で積極的に出る暇がなかった。ロシアはこの点を見切って、自らアレッポ攻撃の主力になることを決意したのである。有利な現状を積み重ねる老獪なラヴロフ外相は、停戦や休戦の図式にこだわるケリー国務長官に和平や停戦の交渉で主導権を決して与えていない。クリントンとトランプのいずれが大統領になろうと、新政権はロシアとのタフな交渉を覚悟せざるをえない。もはやケリーのような首尾一貫しない外交アプローチを放棄せざるをえないだろう。
ヒラリー・クリントンは,かつて飛行禁止区域の部分的設置を提唱したことがある。これはシリアにおける米軍の軍事関与を増大させることにつながる。しかし、仮にトランプがアメリカの新大統領になっても、強力なミサイル防空システムと戦闘爆撃体制を整備したロシアに正面から圧力をかける勇気を発揮できるだろうか。それにもまして、クリントンは正面からの米露対決を辞さない決断を下せるだろうか。まもなく、その答えが出ようとしている。
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