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自衛隊に駆けつけ警護できる戦闘能力はない その1 情報編

Japan In-depth / 2016年11月4日 11時32分

国内の演習場では無線機が使いものにならないので、演習で隊員たちは私物の携帯電話を使用している。だが東日本大震災では携帯電話の基地局も被害にあって携帯電話が使えなかった。PKOでも同様に私物の携帯電話でコミュニケーションを取ることはできない。意思の疎通ができない「軍隊」実戦でまともに戦えるわけがない。

現場の情報が不明であれば、敵の規模、味方の位置、民間人がどの程度いるかも不明ということになる。自衛官が間違って自衛官や、味方の軍人、あるいは民間人を殺傷する可能性は極めて大きい。ネットワーク化され、敵味方の識別装置なども導入している先進国の軍隊でもイラクやアフガンでは多くの同士討ちや、民間人に対する誤射が生じている。それが批判されていることはご存知だろう。

故に自衛隊部隊が誤射をする可能性は大きい。現地で自衛官に撃たれた我が子を抱いた母親の姿が世界中に流されたら、誰がどのように責任を取るのか。自衛隊の情報能力が諸外国に大きく劣ることが世間に明らかになれば我が国は威信を失墜するだろうし、抑止力も大きく減退するだろう。そのような自体を政府は想定しているのだろうか、甚だ疑問である。

(その2は7日月曜日から毎日23:00配信予定。全5話。)

 

トップ画像:フランス陸軍の先進歩兵システム、フェラン。©清谷信一

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