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突破口を求め苦悩する韓国の保守 その2

Japan In-depth / 2016年11月13日 9時0分

現在の混乱は朴大統領と大統領府幹部らの責任が大きいのはもちろんだが、セヌリ党の親朴グループもそれに劣らず大きな責任がある。このグループがこれまでやってきたのは朴槿恵という特定の人物を守り、その見返りを独占するだけの集団に他ならなかった。大統領の意向となれば、それが正しかろうが間違っていようが関係なく、反対する人間に目を付けては「裏切り者」のレッテルを貼り排除してきた。

セヌリ党が国会議員選挙で大敗した際には党執行部まで掌握し、ミル財団やKスポーツ財団の真相解明を妨害するなどしてきたのだ。その結果、最近は与党支持者の間からも「やり過ぎ」といった批判の声が出るほどだった。

セヌリ党の現状について現場の担当者らは「実際は党を支える組織の20-30%はすでに崩壊したとみており、以前からの熱烈な支持者たちさえ政権維持への期待が弱まり、党の求心力は急速に失われている」と述べ、セヌリ党の悲惨な現状を認めた(朝鮮日報日本語版2016/11/07 )

これまで国会議長などを務めた朴寛用(パク・クァンヨン)、キム・ヒョンオ、鄭義和(チョン・ウィファ)氏らセヌリ党の重鎮らは、朴大統領が完全に第二線に退くこと、つまり内政から完全に手を引くことを要求している。(朝鮮日報社説2016/11/01 )。

朴大統領と手を切ることでセヌリ党の生き残りを図ろうというものだ。この方向は中堅保守層の考えともおおむね一致している。

                         

(その3に続く。その1。全5回)

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