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トランプ“強硬派”人事と利益相反 どこに向かう?アメリカ その2

Japan In-depth / 2016年11月26日 22時23分

トランプが自分でもわかると思っている商業などの分野は自分の言うことをおとなしく聞く人物、自分が不得手とするその他の多くの分野には強硬派を登用し、公務を丸投げするための人選が次々に決まっていく。

だが、いちばん大きな問題は、子どもや娘婿たちをブレーンに加えるのかということだ。ホワイトハウス入りするのに、不動産やカジノなどのビジネスはイヴァンカら子どもで「ブラインド・トラスト」(利益相反を防ぐために、どう経営されているのかトランプにわからない組織)を作ると言っているが、日本の首相に会うのにも娘のイヴァンカや娘婿のジャレッド・クシュナーを同伴させては「ブラインド」にならない。

かといって選挙戦の段階から、重要問題の最終判断には常に家族に頼ってきたので、彼らなしでは何も決められない。トランプは納税記録も公開せず、一切の政府機関の経験もなく当選した型破りの大統領だ。子どもたちのこともゴリ押しするだろう。こうして独裁政権となっていく。

先日もマスコミ陣をトランプ・タワーに集め、人選の発表でもするのかと思えば、20分間も「報道がまちがっている(というより自分の思う通りの報道をしない)」と文句を言い続けた。マスコミどころか、ブロードウェイの俳優たちが観劇に訪れた副大統領にお礼を言っても、コメディー番組が茶化してもツイッターでいちゃもんをつけている。

注1)

アルトライト運動(Alt-Right Movement)

“Alternative Right(従来の右とは一線を画した右)”の略で、極右的なイデオロギーを標榜するグループ。白人至上主義、反多様文化、反移民、反ユダヤ主義、白人国家主義などが挙げられる。

(この記事は2016年11月22日に執筆されたものです)

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