トランプ外交、予測不可能 どこへ向かう?アメリカ その5
Japan In-depth / 2016年12月10日 20時40分
後日の調査で、この電話は実は台湾のロビイストにたんまり金を積まれたロビイスト団体の弁護士事務所に所属するボブ・ドールが周到に数ヶ月前から準備していたものだということが明かされた。ボブ・ドールといえば1996年の大統領選挙に共和党候補としてビル・クリントンに敗れた共和党のベテラン政治家だ。今年の大統領選では最初ジェブ・ブッシュやマルコ・ルビオを推薦していた。他の前大統領や大統領候補が軒並み欠席した夏の共和党大会に前上院議長、前大統領候補として出席していたのがドールだけだったことが思い起こされるが、それはトランプ支持というより、共和党に忠誠を誓った良識派のベテラン政治家としての立場だったと思われていたが、そうではなかったようだ。
いずれにしろ、トランプの世界観は白人至上主義者による陰謀論がひしめくブライトバートというニュースサイトから得られたものであり、現行の世界政治とは全く異なった外交が見えているのだろう。米タイム誌はトランプを2016年の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選んだ。ヒットラーもスターリンもこの授かった名誉ある表紙であることを追記しておく。
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