領土問題悲観論に与せず 日露首脳会談
Japan In-depth / 2016年12月17日 23時7分
過去、安倍首相がクリミアの経済制裁に乗ったことで、領土交渉が終わりかけた。その後の安倍首相のアプローチもあり、今回の会談に繋がっている、と末延氏は述べた。「両国がスタートするということで、過去の正当性を言い合うのはもう止めようということを確認した。これについて色々な論評出ると思うが、私は確実にこれをやっていけば進むと思っているし、そういう意味では(今回の日露首脳会議は)大変成果があった。」と会談を評価した。
アメリカの存在というものは、日本の安全保障上大きい。そこにプーチン大統領に非常に近い、次期大統領のトランプ氏の登場。これについてはマイナスだという見解もある。しかし、これに対し末延氏は「これは間違っていると思う。逆に、“追い風”。アメリカとロシアの関係も、どんどん動き始めるので、日本も動きやすくなる。そういう意味で、確実に北方領土返還に向けた動きは加速していくと思う。なので、非常に良かったと思っている。」と述べた。
今回で16回目となる日露首脳会議。末延氏は「日本人のいけないところで、悲観的に言うけれど、そんなことはない。行動することが大事で、隣国ロシアとwin-winの関係になっていけば、対中国に対する牽制にもなる。そういう意味では、私は非常に成果があったと評価していいと思う。」と述べた。やっとスタート台に立った日露関係。両氏ともに、これからが重要であるの結論に至った。
(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2016年12月16日放送の要約です。ラジオ放送ネット視聴サービスRadikoにて放送後1週間は録音を聞くことが出来ます。)
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